体育会系にしたにです。フィトンチッドってご存じですか。フィトンチッドとは、ロシア語の造語であり、「植物から放出され他の生物を殺す物質」というのが本来の意味です。木でいうと、セルロースなどの骨格をつくる部分とは異なる、木に含まれる液体やにおいなどの抽出成分です。植物の生育を阻害する生物、細菌などを抑制する、いわゆる人間でいうところの免疫にあたるものです。

抽出成分の総称をフィトンチッドというのですが、その中に、α-ピネン1,8-シオネールという成分があります。このような成分は、人間に対して緊張をほぐしたり、安らぎを与えたり、心地よい眠りを促進したりする効果があるのです。森林浴で癒されるのは、このフィトンチッドが理由の一つとして挙げられます。

また、木におい成分には、ホルムアルデヒドなどの揮発性化学物質(VOC)を化学反応によって無毒化するものが含まれます。

更に、アトピーの原因でもあるダニに対しても、繁殖を抑制する木材が威力を発揮します。ですから、無垢の床材などはいいわけですね。無垢の床は価格が高いイメージがありますが、節が入っていたり、色がまばらであれば、既成品に近い価格のものもあるのです。自然なものであれば、当然、節や色違いもあります。でも、逆にそれが味になったりもするんですよ。床に模様ができれば、天井や壁をシンプルにすれば、雰囲気もうるさくなくなります。

もちろんこういったフィトンチッド(抽出成分)は、木が切られてからも含まれているのですから、木造住宅は体にいいのです。大工さんが言っていました。「大工は木の中で仕事しとるから、毎日森林浴してるのと同じたい。大工は穏やかやろ?高層ビルのコンクリート相手の職人はイライラしとるって。」…その通りかも知れません。

大工さん、森林浴中。木をふんだんに使った木造住宅は癒しのお家なのです。

ちなみにこのフィトンチッドを使って、植物は、においを伝達物質として危険を仲間に知らせたりすることもあるようです。植物って深いですね。みなさん、ストレスがたまった時は現場に森林浴に来てみて下さい。

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